ANSWER & CLARIFY
英語会議の質問に答えられないとき
質問された瞬間に止まっても、全部をその場で答える必要はありません。まず質問をそろえ、分かっていることを伝え、確認が必要な点には次の返答を約束します。
聞き取れないならその箇所を聞き返す。質問の範囲が曖昧なら選択肢で確認する。答えを知らないなら、確認先と返答時期を伝える。この三つを分けます。
最初に「何が分からないか」を分ける
“Could you repeat that?” は音を聞き逃したときには使えますが、意味を理解していない場合に何度繰り返してもらっても、答えを作れないことがあります。自分が止まっている場所に合う確認を選びます。
| 止まった理由 | 使う一言 | 次にすること |
|---|---|---|
| 一部を聞き逃した | Could you repeat the figure? | 数字など、聞き逃した部分を確認する |
| 質問の範囲が広い | Do you mean the schedule or the budget? | 何について答えるかをそろえる |
| 答えを知らない | I need to check that with the team. | 確認先と返答時期を伝える |
| 少し考えたい | Let me think for a moment. | 短く考え、分かる範囲から答える |
考えるための一言は時間を作りますが、それ自体が回答にはなりません。続けて答える内容か、確認して返す手順を示します。
質問が広いときは、答える範囲をそろえる
たとえば “What’s the impact?” だけでは、費用、納期、顧客への影響のどれを尋ねているか判断しにくい場合があります。文脈から分からなければ、候補を挙げて確認します。
Do you mean the impact on the budget or on the schedule?
予算への影響ですか。それともスケジュールへの影響ですか。
If I understand correctly, you’re asking whether we can keep the current launch date. Is that right?
今の公開日を維持できるか、というご質問で合っていますか。
後者は自分の理解を確かめる言い方です。毎回長く言い換える必要はありません。短く確認できるなら “Do you mean the launch date?” でも構いません。相手がすでに明確に述べた質問を何度も繰り返すと進まないため、曖昧な部分だけを確認します。
分かること・未確認のこと・次の返答を分ける
答えを知らないときは、推測を確定した情報として話さないようにします。今分かっている範囲を先に示し、何を確認するかと、いつ返すかを続けると、相手はその後の判断を進められます。
We have completed the main tests.
I still need to confirm the final cost.
I’ll check with the team and send you an update by 3 p.m. Japan time tomorrow.
主要なテストは終わっています。
最終的な費用は、まだ確認が必要です。
チームに確認し、明日、日本時間の午後3時までに状況をお送りします。
ここからの会話・日時は練習用の架空例です。実際には、確認できる日時に置き換えます。海外の参加者がいる場合は tomorrow だけに頼らず、日付やタイムゾーンをそろえます。約束した日時までに回答できないと分かったら、その前に状況と次の返答日時を伝えます。
想定外の質問から会話へ戻る例
試行を2週間延長する提案に対し、予定の公開日を変えずに済むか聞かれた場面です。費用はまだ確認できていません。
- 相手
- Could we keep the original launch date?
- 自分
- Do you mean launching all the features, or just the core features?
- 相手
- Just the core features.
- 自分
- That may be possible. We’ve finished testing those features, but I need to confirm the support arrangements. I’ll check with the team and get back to you tomorrow.
- 相手
- What would that cost?
- 自分
- I don’t have a reliable estimate yet. I’ll include the cost in tomorrow’s update.
最初の確認で「全部の機能」から「主要な機能」へ範囲が決まります。自分の回答は「可能性はある」「サポート体制は未確認」「費用の確かな見積もりもまだない」という区別を保っています。“That may be possible.” を “We can do that.” に変えると、実行できるという約束に近くなります。
三つの質問で、自分の返答を試す
次の状況を読み、例文を見る前に一度声に出してください。知っていることを答える練習と、知らないことを扱う練習を両方行います。
- 「影響は?」と聞かれました。費用と納期のどちらの話か分かりません。どんな確認をしますか。
- 納期を聞かれました。自分が担当する作業は金曜日に終わる予定ですが、全体の納期は未確認です。どこまで答えますか。
- 費用を聞かれました。担当チームに確認して、月曜日に返答できます。確認先と期限をどう伝えますか。
返答例を見る
1. Do you mean the impact on the cost or on the delivery date?
2. I expect to finish my part by Friday. I still need to confirm the overall delivery date.
3. I’ll check the cost with the team and get back to you on Monday.
返答は一つに決まりません。確認したい対象、分かっている範囲、次に答える時期が相手へ伝わるかを確かめてください。
質問の準備を会議全体へつなげるなら、会議前に用意する想定質問へ。発言内容そのものを短くする練習は意見を述べる三つの型にあります。
よくある質問
分からないときに I don’t know. だけでもよいですか。
事実として答えを知らないと伝える表現です。仕事の会話で次の回答が必要なら、確認する相手と返答時期を続けます。自分が担当しない内容なら、分かる担当者へつなぐこともできます。
聞き返すのは失礼ですか。
判断に必要な情報が不明な場合は、その箇所を短く確認します。すでに明確な説明を何度も繰り返してもらうのではなく、数字、日付、対象など不明な部分を示します。
YOUR NEXT MEETING
読むところから、声に出すところへ。
質問が曖昧だった場面で、意味を確認する一言を練習します。例を確認したら、見ずに声に出してみてください。