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NUMBERS & COMPARISONS

英語会議で数字を説明する

数字は読めた。でも「何と比べた数字?」と聞き返された。会議では値だけでなく、単位、対象期間、比較の基準を一緒に伝えると、聞き手が意味を追えます。

何の数字か、いつの数字か、何と比べたかを先にそろえます。増減は from A to B、変化量は by C。割合の差を表す percentage points と、相対変化の percent を分けます。

数字の前に、対象・期間・単位を付ける

“It was 120.” だけでは、人数なのか件数なのか、先月なのか累計なのか分かりません。数字の意味を一文に入れます。以下のデータは、言い方を練習するための架空例です。

We received 120 inquiries in August, compared with 100 in July.

8月の問い合わせは120件で、7月の100件から増えました。

この文では、対象は問い合わせ、単位は件数、対象期間は8月、比較対象は7月です。グラフを示しながら話す場合も、縦軸と期間が読めるか確認してください。何の数字か共有できたら、聞き手に注目してほしい変化を説明します。

from・to・by で、開始値・到達値・変化量を分ける

from は変化前、to は変化後、by は変化量を示します。「20件増えた」と「20件になった」では結果が異なるため、前置詞まで声に出して練習します。

同じ変化を三つの言い方で説明する表は横にスクロールできます →
伝える内容英語意味
100件から120件へInquiries increased from 100 to 120.変化前と変化後を示す
20件増加Inquiries increased by 20.増えた件数を示す
20%増加Inquiries increased by 20%.100件を基準にした増加率を示す

この例の増加率は(120−100)÷100=20%です。120を分母にする計算ではありません。減少の場合は decreased、方向を述べるだけなら went upwent down も使えます。

12%から15%は、3ポイント上昇・相対25%増加

割合同士の差と、元の割合に対する変化率は別です。購入率が12%から15%になった架空例で整理します。

The conversion rate rose from 12% to 15%, an increase of three percentage points.

購入率は12%から15%に上がり、3パーセントポイントの上昇でした。

差は15−12=3なので、3 percentage points です。一方、元の12%に対する相対変化は(15−12)÷12=25%です。

That’s a 25% relative increase.

これは相対的には25%の増加です。

両方を毎回述べる必要はありません。会議の判断に必要な指標を選び、元の12%と新しい15%を示せば、比較の意味を確認できます。単に “It increased by 3%.” とすると、3ポイントの意味で伝わるとは限りません。

また、この数字だけで施策の効果は判断できません。測定期間、対象者、分母が同じかを確認します。数字の言い方を正しくすることと、変化の原因を特定することは別です。

million と日本語の桁は、書き換えてから読む

日本語の「万・億」をその場で換算しようとすると止まりやすいため、よく使う数字は英語の区切りに書き換えておきます。金額なら通貨も必要です。

桁の確認用メモ表は横にスクロールできます →
数字日本語での表記英語での読み方
1,200,000120万one point two million
12,000,0001,200万twelve million
120,000,0001億2,000万one hundred twenty million

The estimated cost is 1.2 million yen.

概算費用は120万円です。

1.2 million12 million では10倍違います。資料では数字と通貨を併記し、聞き手が重要な値を取り違えていないか確認します。聞き返す側なら “Did you say one point two million yen?” と値をそのまま確認できます。

実績・概算・予測を、同じ確かさで言わない

確定した実績、概算、今後の予測を分けます。aboutapproximately は「およそ」、we expect は「見込んでいる」と伝える表現です。

We spent 1.2 million yen in August.

8月の支出は120万円でした。

確定した実績として報告する文。

We estimate the total cost at about 1.2 million yen.

総費用は約120万円と見積もっています。

現在の見積もり。最終額が確定したとは言っていません。

We expect around 120 participants, based on the registrations so far.

これまでの登録状況から、参加者は120人程度と見込んでいます。

予測と、その根拠を分けて示しています。

予測の前提が変わる可能性があるなら、それも付けます。未確認の数字を聞かれたときは、その場で埋めず、確認して返す表現を使ってください。

数字と意味をセットで声に出す

次の二つを、単位と比較対象を付けて英語にします。どちらも練習用のデータです。

  1. 対応件数が6月の80件から7月の100件になりました。変化前、変化後、増えた件数を述べてください。
  2. 回答率が40%から50%になりました。ポイント差と相対的な増加率を分けて述べてください。
例文と計算を確認する

1. The number of cases handled increased from 80 in June to 100 in July, an increase of 20 cases.

2. The response rate rose from 40% to 50%, an increase of ten percentage points. That’s a 25% relative increase.

1は100−80=20件の増加。2のポイント差は50−40=10、相対増加率は(50−40)÷40=25%です。

読み終えたら、自分が次に報告する数字を一つ選び、「対象・期間・単位・比較対象」をメモにしてください。文章全体へ組み込む練習は英語の進捗報告で続けられます。

よくある質問

percent と percentage points はどう違いますか。

percent は割合や相対的な変化率、percentage points は割合同士の差を述べるときに使います。12%から15%なら3ポイントの上昇で、元の12%に対する相対増加率は25%です。

数字を読み間違えたらどう直しますか。

短く訂正し、正しい値と単位を繰り返します。たとえば Sorry, I meant 1.2 million yen, not 12 million. と言えます。判断に使う数字なら、資料の該当箇所も確認します。

YOUR NEXT MEETING

読むところから、声に出すところへ。

数字がまだ確認中の場面を、進捗報告の練習で扱います。記事の数字の読み方と合わせて、確認できた範囲を伝える一言を声に出してみてください。