FACILITATE

英語会議の進行

進行役の仕事は、英語を流暢に話し続けることではありません。会議の目的を示し、発言を集め、最後に担当と期限を確認する。この流れを守れば、短い定型文でも会議は回ります。

司会用に準備するのは、開始、発言を振る、議論を戻す、決定事項を確認するフレーズです。説明を長くするより、参加者が次に何をすればよいかを一文で示します。

PURPOSE

目的と終了条件を先に伝える

The goal today is to decide which option we'll move forward with.

今日の目的は、どの案で進めるかを決めることです。

By the end of this meeting, I'd like to agree on the owner and the timeline.

この会議では、担当者と日程まで合意したいと思います。

アジェンダを読み上げるだけでは、どこまで決めれば会議が終わるのかが伝わらないことがあります。The goal today is ... で目的を一文にし、必要なら By the end of this meeting ... で終了条件を足します。

「状況を共有する会議」なのか「案を決める会議」なのかで、参加者が用意する発言は変わります。進行役が最初に動詞を選んでください。review なら確認、identify なら特定、decide なら決定です。

INVITE

発言を具体的に振る

Mika, could you give us your view on the timeline?

ミカさん、日程について意見を聞かせてもらえますか。

We haven't heard from the operations team yet. Ken, what do you think?

まだ運用チームの意見を聞いていません。ケンさん、どう思いますか。

Any thoughts? と全員に尋ねると、誰が最初に答えるかを互いに待つことがあります。名前と論点を指定すれば、答える人が迷いません。前触れなく指名したくない場合は、まだ聞いていない立場を示してから名前を呼びます。

相手がその場で答えられない可能性もあります。Would you like a minute to think about it? と聞けば、考える時間を渡せます。進行役が沈黙をすぐ埋めると、質問された人が話し始める機会を失うので、数秒は待ちます。

CLARIFY

理解をそろえてから次へ進む

If I understand correctly, the delay only affects the mobile release.

正しく理解できていれば、遅延の影響はモバイル版だけということですね。

Let me summarize where we are.

ここまでの内容を整理します。

If I understand correctly ... は、聞き取った内容を自分の言葉で言い直し、相手に訂正の機会を渡す形です。条件、数字、対象範囲が議論に出たときに使います。

意見が何往復かしたら、進行役が合意済みの点と未決の点を分けます。We agree on the scope, but the launch date is still open. なら「対象範囲は合意済みで、公開日はまだ決まっていません」です。全員の発言を再現する必要はなく、次の判断に必要な差だけを残します。

FOCUS

脱線した議論を戻す

That's related, but can we come back to the release date?

関連する話ですが、公開日の議論に戻ってもいいですか。

Let's put that in the parking lot and return to it if we have time.

その件はいったん保留事項に入れ、時間があれば戻りましょう。

話を遮るときは、発言を否定せず、今決める論点を言い直します。That's related は関連性を認める一言です。その後に come back to ... で戻る先を指定します。

parking lot は、今は扱わないが後で確認する項目を指します。この表現だけで済ませると置き去りになりやすいため、会議メモに残し、誰がいつ扱うかを終わりに確認してください。

CLOSE

担当、期限、次回確認をそろえる

So, Yuki will send the revised plan by Thursday.

では、ユキさんが木曜までに修正版を送ります。

Is everyone clear on the next steps?

次にすることは全員明確でしょうか。

会議の最後は、決まった内容より「誰が、何を、いつまでに行うか」を読み上げます。We'll review it next week. では担当も日付も曖昧です。名前と曜日まで口にし、本人から返事をもらいます。

未決の論点も隠さず残します。We haven't decided on the budget yet. Aya will bring two options to Friday's meeting. と言えば、決まっていないことと次の動きが分かれます。会議後の認識違いを減らすのは、この最後の数文です。

SCRIPT

30分会議の短い進行台本

開始: Thanks for joining. The goal today is to decide which release option we'll use.

説明を振る: Aya, could you walk us through the two options?

意見を集める: Ken, what do you think about the support workload?

議論を戻す: That's related, but can we come back to the release date?

整理する: It sounds like we agree on the smaller release. Is that right?

終える: So, Aya will update the plan by Thursday, and Ken will confirm the support schedule. Is everyone clear on the next steps?

この台本の名詞を自分の会議に置き換えれば、最低限の流れを作れます。想定外の質問に備えて全文を増やすより、各場面の一文を迷わず言える状態にしてください。

開始前の挨拶や自己紹介は、英語会議の挨拶の記事に分けています。追加の言い回しは英語会議のフレーズ集から、実際に使うものだけを選べます。

関連リンク

公開日: 2026年9月4日

PREPARE

次の会議の台本を作る

目的、発言を振る相手、最後に確認する担当と期限を書けば、進行の骨組みは完成です。